運動会に異変の秋…屋内で競技・外での昼食中止 写真1

体育館で運動会の開会式の練習をする児童。
 福島第一原発事故の影響で、シーズン真っ盛りの小中学校の運動会に異変が起きている。

 子供たちの 被曝 ( ひばく ) を警戒し、開催時間の短縮や屋外での昼食中止、体育館での開催など、学校側は対応に苦慮。保護者の意見が折り合わず、中止に追い込まれるケースも出ている。

 事故を受け、多くの学校が春開催を見送った福島県。須賀川市立白方小は17日に開催予定だが、土ぼこりを少しでも避けるため、児童と保護者が一緒に食べる昼食を中止し、午前で切り上げる。事故後、水泳や陸上の大会を取りやめており、古川光一朗校長は「これ以上行事がなくなったら児童がふびん。せめて午前中だけでもと考えた」と話す。

 同県田村市の市立滝根小も午前中だけの開催。これまで校庭に直接椅子を並べて児童の応援スペースを設けてきたが、土を校舎内に持ち込まないよう、設置場所にブルーシートを敷き詰める。

 同県二本松市の市立二本松北小は、会場を市総合体育館に変更する。館内は狭く、リレーなどができないため、段ボール箱を使った代替種目を児童や教諭が考案した。「思いやりの大切さを感じられる運動会に」と、高学年と低学年が触れ合う機会を増やすという。

 同じ二本松市でも、市立大平小では保護者の意見が分かれ、開催を取りやめた。
 関東にも影響は広がる。比較的高い空間放射線量が測定されている千葉県東葛地域。柏市教委は小中学校の校長会に、開閉会式や練習の時間短縮、昼食場所として体育館や教室を開放することなどを指導した。

罪の無い子供たちが寂しい思いをしている。また、住民は不安な毎日!
一日も早い収束が待たれている!!