おめでとう!!なでしこJAPAN

 ◆広州アジア大会第11日サッカー女子決勝で、なでしこジャパンFIFAランク5位)は北朝鮮(同6位)と対戦し、DF岩清水梓(24)=日テレ=が決勝ゴールを決め、1―0で初優勝を飾った。アジア杯を含め、8度目の決勝戦で悲願のアジア初制覇を達成した。

 表彰台の中央。右手を胸に当て、君が代を聞く18人の「なでしこ」の瞳は潤んでいた。これまで何度、一段下の台で唇をかみしめたことだろう。「17年間やって、やっとアジアのチャンピオン。やっと両思いになれた…」MF沢は感極まっていた。

 2大会連続の決勝。相手は前回決勝でPK負けを喫した北朝鮮。整えられた舞台で、雪辱を果たした。0―0の後半28分、MF宮間の右CKにDF岩清水が飛び込んだ。中央からヘッドで合わせると、ネットが揺れた。「あんまり狙ってなくて、当たっただけという感じ。やったな。うれしい」。決勝点となる一撃が決まり、ついに戴冠した。写真1

 女子サッカーが採用された1990年大会から6大会目にして初の金メダル。アジア杯を含め、過去のアジア覇者を争う大会では、準優勝が7度。あと一歩を何度も味わい、苦い思いを積み重ねてきた。8度目のチャンピオンへの挑戦。試合前、MF宮間主将は全員に呼びかけた。「今まで、金メダルを取れなかった先輩たちのために戦おう」。

 9日間で4試合の超過密日程。延長戦にもつれ込んだ準決勝・中国戦から中1日。MF沢は両足の内転筋がボロボロで出場も危ぶまれた。全員の肉体は疲労ピークに達していたが、足は止まらず、前線からプレスをかけ続けた。守備は4試合390分間無失点。岩清水は「4年前を超えなきゃいけないと思っていた」。屈辱の歴史を、一丸となって塗り替えた。

 2年前、北京五輪代表からまさかの落選をしたGK山郷は正GKに返り咲き、ファインセーブを連発。優勝の立役者になった。だが「これで満足はしないし、報われたとも思っていない」。気持ちをゆるめていない。来年はドイツW杯、そして五輪予選も始まる。アジアの頂は、見た。次は世界の峰に挑む。