菊地雄星

全国高等学校野球選手権大会が我がふるさと甲子園で熱闘が繰り広げられていますが
2日雨で順延しようやく岩手県代表花巻東高校が選抜決勝で敗れた因縁の相手長崎県と対戦!
大会NO・1左腕がヒヤヒヤ発進した。国内12球団、メジャー8球団のスカウトが集結する中、花巻東(岩手)の菊池雄星投手(3年)が長崎日大との1回戦に登場。生涯初の3本塁打を浴びるなど9安打5失点と乱調で、終盤までリードを許す展開も8回に逆転。本塁にスライディングした際に左脇腹を痛めるアクシデントに見舞われたが、自己最速を1キロ更新する153キロをマークしての完投勝利となった。センバツ準優勝のリベンジへ「雄星の夏」が幕を開けた。

 ボロボロになっても勝った。最後の打者を仕留めた菊池に、お決まりの派手なガッツポーズはない。「自分が情けなくて、どうしようもない投球でした」。2回、スライダーを左翼席に運ばれる。6回には左打者への外角直球を逆方向に2ランされる。そして8回、低めの直球を完ぺきにすくい上げられた。「人生で初めて」と言う屈辱の3被弾。三振の山を築いて準優勝したセンバツの面影はなかった。決勝で敗れた清峰を倒した打線が相手だけに「スライダーの腕の振りが悪く、ストレート中心の投球でいったら狙い打ちされました」と反省した。

 劣勢だからこそ執念をみせた。3−4で迎えた7回1死一、三塁。三塁走者としてダブルスチールを成功させる。柏葉康貴内野手(3年)が二盗する間に、自らの判断でホームに突入。気迫のスライディングで生還し、試合を振りだしに戻した。

 気迫のプレーの代償は大きかった。クロスプレーで相手捕手のミットが左脇腹を強打。ベンチでアイシングを受けても痛みは引かなかったが、マウンドは譲らない。8回にソロ弾を浴び再びリードを許すもその裏、打線が一挙4得点で逆転。痛みに顔をゆがめながらも最終回を無失点に抑える。「助けてくれたみんなに感謝です」と仲間をたたえることを忘れなかった。

 最高気温32・9度、湿度63%の中、顔を流れ落ちる汗が止まらない。万全の状態ではなかった。それでもバックネット裏のスカウト陣のスピードガンは自己最速を1キロ更新する153キロを計測した。
 ヒヤヒヤの1勝。試合後は宿舎で静養に努めた。13日、左脇腹の痛みが引かない場合は病院で検査を受ける予定だが、気持ちは横浜隼人(神奈川)との2回戦に向かっている。「次は野手のみんなに迷惑をかけないような投球をしたい。あと5日間空くので、しっかり準備したい」と前を向いた。次こそは、センバツでみせたような快投で勝利を手にしてみせる。と菊池君【頼もしい〜】

がんばれ!!花巻東ナイン!!